中国の方言
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言葉はその地域に根付いて進化し、拡散していきました。 英語は英語でもイギリス英語とアメリカ英語があり、 日本語は日本語でも大阪弁や東北弁などがあります。 同じ国、あるいは同じ言語だとしても、全ての地域が 全く同じように言葉を操っていることは稀でしょう。 もちろん、世界でも広大な面積を誇る中国の場合も 例に漏れません。 しかもそこには方言と呼んでいいレベルを 超えるほどの大きな違いがあるのです。 ですから、中国語を勉強したいときはどの地域で よく使われている言葉を勉強したいのか、 明らかにしておく必要があるでしょう。
標準語と広東語
中国語の標準語は北京語が近いとされています。 中国により定められている公用語ということで、 「普通話」(プートンホワ)とも呼ばれます。 つまり、北京語を話せるようになれば、基本的には中国のどこに行っても安心できます。 では、なぜ広東語が独立したカリキュラムとして存在しているのでしょうか? 実は、広東語は広東省のほか、日本人が大好きな香港やマカオの共通語なのです。 つまり、香港映画で話されている言葉は、中国語は中国語でも 北京語ではなく広東語ということです。 日本でも、東京生まれの方が生まれも育ちも沖縄県という方と会話をする際、 何を言いたいのかが分からずに困ることは少なくありません。 まして、中国の場合は日本の方言よりも大きく違うわけですから、 別々のものとして学習した方が良いのです。 さらに、広東語は中国語の方言のようなものとはいえ、 人口13億人を超える中国にとっての一部地域は馬鹿になりません。 広東語をネイティブとする人は日本人よりも多いとも言われています。 広東語を話すことができれば、 海外のかなりの人と会話ができるようになると思って問題ないでしょう。
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北京語と広東語の違い
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それでは、北京語と広東語では具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
難易度としては、中国語をかじったこともない まっさらな状態でしたら どちらもさほど変わらないと言えます。 北京語よりも広東語の方が発音の種類が多いですが、 広東語の方が北京語よりも文字が読みやすいと感じる方も多く、 一長一短と言ったところでしょう。 また、中国の公用語は北京語ですが、 海外のチャイナタウンで良く話されているのは広東語です。 北京語は中国で働く人にとって必要ですし、 広東語は香港映画やドラマが好きな人にとって、 趣味の一つとして人気があります。 中国語を学んだ先に何がしたいのかを明確にすることで、 自然とどちらを勉強するかが決まるのではないでしょうか。