タイ語の否定文について

タイ語の否定文

タイ語の日常会話では、否定文を使うことが多いため、タイ語を習得するうえでは否定文は必要不可欠です。
タイ語の否定文の基礎は、「〜ではない」=「マイ」となり、動詞や形容詞を否定する場合は、動詞や形容詞の前に「マイ」をつけて使用します。
時々、ネットや本などで「マイチャイ」=「いいえ」という文章を見かけますが、本当は「マイ=否定 / チャイ=そうです」⇒「そうじゃない」という意味になります。
そのため、動詞や形容詞の文に対しての答えには使いません。
日本語でも質問:「行きますか?」、答え:「そうです。」、質問:「おいしいですか?」、答え:「そうです。」となると質問と答えが一致していないと思います。
タイ語も全く一緒です。タイ語では、名詞を否定するときは「マイチャイ」を使用し、動詞や形容詞を否定するときは「マイ」をつけるので注意しましょう。
タイ語の否定文は簡単で覚えやすいですが、「マイ」位置に注意しなければいけません。
「マイ」の位置を間違えると、否定する対象が変わってしまい、場合によっては文章の意味が全く別の意味になることがあるので、意識しながら必ず、否定したい要素の前におきましょう。
タイ語は、文頭に「マイ」をおくと否定文になり、文尾につけると疑問文になります。(否定と疑問で声調が異なります。)
そのため、語順を間違えると否定文を言いたいのに語順を間違えたのか、疑問文を言いたいのに声調を間違えたのか、タイ人にとって区別が難しくなってしまうことがあります。

タイ語でよく使用する「マイ」

「マイ」は否定文として用いることは先程紹介しましたが、タイ語ではこの「マイ」がよく登場します。それはどうしてかというと、タイ語にはマイナスなイメージの単語が少ないので、例えば「不味い」という単語は「美味しくない」、「下手」という単語は「上手じゃない」の様に表現をします。否定の表現を使って「マイ~」という単語の様に使用することが多いからです。そのため、タイ語初心者でも頻繁に「マイ」は使用します。
日常会話で話す否定文と疑問文には「マイ」が入っていることが多いため、発音と入れる場所に気をつけましょう。
また、この「マイ」は、声調が変わると「否定」「疑問以外にも「燃える」や「新しい」、「絹」、「木」などという意味があるため、発音をチェックして区別しながら一緒に覚えると便利です。

また、「否定」の「マイ」と「燃える」で使用する「マイ」は発音は真っ得一緒ですが、タイ文字で書くと綴りが異なります。
つまりタイ語にも同音異義語があり、発音が一緒でもタイ文字のスペルが異なるのです。ですので、タイ文字を学習する際には綴りに注意して、単語を区別しながら覚えてみてください。